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防錆油について
いつも弊社HPをご覧いただきありがとうございます。
今回は防錆油に関する記事です。
そもそも錆とは?
錆は”空気や湿気などの作用で金属表面に生じる、酸化物や炭酸塩などの皮膜”と辞書にあり
金属表面に生じるものとされています。
錆は鉄だけでなく、銅やアルミ、ステンレス、真鍮などの様々な金属で発生します。
錆にも複数の種類があり、赤錆、黒錆、青錆、白錆などがあります。
なぜ錆が発生するのか?
日常で使用する金属はもともと酸化物、硫化物、炭酸塩等の安定した状態で自然界に
存在しています。鉄は鉄鉱石の形で存在していることはよく知られています。
人間は金属を利用するにあたり、その安定している状態から精錬し、必要な金属を取り出しています。
精錬して得られた製品は、作られた瞬間から元の安定した状態に戻ろうとする作用が働き
この過程で酸化が促進され錆が発生しています。つまり錆は必ず発生する宿命を負っています。
錆を防ぐ方法について
錆を防ぐ方法として
1.金属表面を環境(酸素や水)から遮断
2.保存する環境の改善
3.耐食材料の使用
などが挙げられますが、今回のお題である防錆油は1に該当します
防錆油について
防錆油の基本的な働きとして金属表面に吸着し、酸素や水などの腐食因子を遮断します。
この文面だけを見ると、一般的な潤滑油でも防錆油として使えるのでは?と思われがちですが、
やはり含油されている添加剤や表面の吸着力の違いから防錆油程の効果は見込めません。
また防錆油には揮発性のものから固形状の物まで様々なタイプがあり、
JIS規格(JIS-K-2246)によって定められていますので以下に防錆油の種類をご紹介します。
溶剤希釈形 :石油系溶剤に添加剤などを溶解した防錆油、溶剤の揮発後に残る膜で防錆を行う
硬質膜は長期防錆に向き、軟質膜は中期防錆に向いている
潤滑油形 :常温で液状の一般的な防錆油、利用範囲は広く、使用方法も容易かつ、
洗浄も比較的容易
指紋除去形 :石油系溶剤、潤滑油留分、添加剤、アルコールなどの水溶性有機溶剤などが
混合されている、汗の主成分である塩分、尿素、脂肪などを溶解中和させる
ペトロラタム形:ペトロラタム、ワックス、ラノリンが主成分で、一般に防錆力のあるやや厚い
被膜で防錆、 溶剤を使用しないため、火気に対する危険性は少ない
防錆油の種類は多く分かれておりますが、選定については防錆の目的や防錆期間、保管方法、
洗浄の容易性などから総合的に選定することが必要になります。
弊社も防錆油を取り扱っておりますので、以下のページもご覧いただけますと幸いです。
アンチコロヂオン|製品検索|ヤナセ製油株式会社|全国をネットする総合潤滑油メーカー (yanase-seiyu.co.jp)
サビ止め太郎|製品検索|ヤナセ製油株式会社|全国をネットする総合潤滑油メーカー (yanase-seiyu.co.jp)
今回はこちらで以上になります。
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