潤滑油を知る
潤滑油の役割・用途
潤滑油とは?
物が動くときに発生する摩擦を少なくするために用いる油を指します。潤滑油は摩擦を減らすことで焼き付きを防止し、機械の長寿命化に貢献します。また機械をスムーズに稼働させることができるため、エネルギーロスの低減に繋がります。
潤滑油の役割は摩擦の低減だけではなく、摩耗防止・冷却作用・洗浄作用・防錆作用等を有しており、一見目立たない存在ですが、モノづくりに欠かせない重要な役割を担っています。

何から作られている?
石油を精製する過程で取り出される基油(ベースオイル)と添加剤から製造されます。
ベースオイルは潤滑油の全重量の大半を占め、潤滑油の土台を成します。添加剤は前述であげた作用や機能性等を付加するために使用されます。添加剤には様々な種類があり、潤滑油が使用される箇所や求められる性能から最適な添加剤を配合します。

各種添加剤を配合することで、
潤滑油の性能を高める。
どんな種類がある?
自動車用、工業機械用、農業機械用、林業機械用と様々な種類があります。これらは各機械の使用環境、求められる性能や仕様に合わせて設計されており、機械の数だけ潤滑油が存在するといっても過言ではありません。
また、食用油を原料にした食べられる食品離型油や、自然界に存在するバクテリアによって水と炭酸ガスに分解される環境対応型潤滑油等、様々な潤滑油が日夜、研究、製造されております。
どんなところに使用される?
01自動車用潤滑油
乗用車を含む自動車は多数の構成部品からなり、至るところに潤滑油が使用されています。以下で潤滑油が比較的多く使用される自動車部品の例を挙げておりますが、これらの部品は自動車の走行に必要不可欠であり、潤滑油はこれらを長く、正常に作動させる役割を果たします。

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エンジン
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トランス
ミッション
(変速機) -
デファレンシャル
ギヤ
(差動装置)
02林業機械用潤滑油
チェンソーはエンジンで高速回転するチェンに刃がついた機械です。チェンソーオイルはチェンとバーの間を潤滑させることで、高速回転の際の焼き付き、摩耗からチェンソーを保護します。エンジンは一般的な乗用車とは異なる2サイクルエンジンが多く用いられ、2サイクル専用のエンジンオイルを使用します。
チェンソーは猛暑、極寒時を始めとする様々な気候条件下で使用されるため、あらゆる場面でも安定した性能が引き出される潤滑油が必要とされております。

03農業機械用潤滑油
トラクターやコンバイン等の農機には自動車同様にエンジンオイルやトランスミッションオイル等の潤滑油に加えて、油圧装置や附帯機器にも潤滑油が使用されています。
また、弊社では自然界に存在するバクテリアにより水と炭酸ガスに分解される環境対策型潤滑油を製造しており、農機の保護だけでなく、自然環境の保護にも注力しております。
